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November 30, 2005

パンドラの箱 -構造計算書偽造問題-

kojima_r巷を賑わせている「構造計算書偽造問題」。
建築物の構造計算書を偽造し、建築原価を低く抑え利潤を上げる。
この問題について友人の一級建築士と話す機会があった。
一級建築士の彼は「パンドラの箱を開けてしまった」と表現した。
「パンドラの箱」とは言うまでもなく、ギリシア神話に登場する神々によって作られ人類の災いとして地上に送り込まれた女性パンドラが開けた箱である。
この神話から、「開けてはいけないもの」、「禍いをもたらすために触れてはいけないもの」を意味する慣用句が生まれた。
建築の現場では、構造計算書はその重要度に比し、形式的な物だったことは想像に難くない。
そんなことから、この書類に対する審査の制度も形式的な物になってしまったようだ。
友人が言うには「構造計算書のAからZまでを審査することは不可能」「しかし、建築士が図面を見れば、構造からみた原材料の過小は一目瞭然」とのこと。
現実でも、図面から疑問や不審を読み取り構造計算書で確認することはあるそうで、審査基準以前の問題らしい。
つまり「建築物の構造」より「業界の構造」に問題があるということ。
多かれ少なかれそれがまかり通っていた業界に一石を投じたつもりだったかも知れないが、その余波ははかりしれず、まともに業界の構造改革に着手すれば、倒産する建築業者や倒壊のおそれのある建物を住居とする者が続出して、当然の事ながら補償等は業界内部だけでは収拾がつくわけもない。
最終的には建築業者も建築物の持ち主も住人も、全ての目が国庫を向くことになる。
我が税金の使途をそんなことには向けて欲しくないものだ。

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Comments

上記のネタと全然関係ないですが、
ココログが大変な事になってるらしいですね。
激重な上に、新しいココログフリーが現在のココログより
バージョンアップされていて、苦情殺到のようですよ。
↓ココログ社長謝罪
http://furukawa.cocolog-nifty.com/blog/2005/11/post_e9d6.html

standyさんとこも、重々ですか?

Posted by: lefty_haru | December 03, 2005 at 03:09 AM

本当ですね。
ココログフリーの事は知っていましたが、blogに別段これ以上の機能を求めていないので、それほど関心はありませんでしたし、スピードについてもそれほど気になっていませんでしたねぇ〜。
そういえば、確かに遅かったような気もする(笑)
そんな程度の認識しかないので、騒ぐほどのこともあるまい・・・と。
スパムTBもいままで2回くらいしかないし、こちらも騒ぐほどのこともあるまい・・・と。
至ってのんびりした人間ですので、ドタンバになってあわてる人生を送っています。
そういえばharuさんに教えて頂いたオリンパス関係の処理もしなければ・・・

Posted by: standy | December 03, 2005 at 09:26 AM

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