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February 15, 2009

フェイクシティー ある男のルール

「ロドニー・キング事件」という出来事を覚えているだろうか。
Wikipediaによる事件のあらましは、1991年3月3日、窃盗罪で執行猶予中だった黒人男性ロドニー・キングがレイクビューテラス付近でスピード違反を犯し、ロス市警によって逮捕された。その際、20人にものぼる白人警官が彼を車から引きずり出して、装備のトンファーバトンやマグライトで殴打、足蹴にするなどの暴行を加えた。たまたま近隣住民が持っていたビデオカメラでこの様子を撮影しており、この映像が全米で報道され黒人たちの激しい憤りを招いた。
この事件でビデオに映り身元が分かる白人警官3人(ステーシー・クーン巡査部長、ローレンス・パウエル巡査、ティモシー・ウィンド巡査)とヒスパニック系警官1人(セオドア・ブリセーノ巡査)の計4人が起訴された。裁判の結果、警官達の“キングは巨漢で、酔っていた上に激しく抵抗したため、素手では押さえつけられなかった”との主張が全面的に認められ(実際はおとなしく両手をあげて地面に伏せたキングが無抵抗のまま殴打され、医療記録によるとあごを砕かれ、足を骨折、片方の眼球は潰されていたとされるが裁判では認められなかった)、事件発生から1年経過した92年4月29日に陪審員は無罪評決を下した(白人住民の多かったシミ・バレーで法廷が開かれた事も原因しているといわれる)。陪審員に黒人は含まれていなかった。
この事件をきっかけに、ロサンゼルスでは大暴動が発生し、それを鎮圧するためにFBIや軍隊までもが出動したという一大事件だった。
この事件は、単に白人警官による黒人被疑者に対する暴力が起因となっているが、原因としてはロサンゼルスという都市における過去から現在、そしておそらく未来までつづくであろう白人、韓国人社会による黒人やヒスパニック系蔑視の人種問題や警察の腐敗的体質というモノが内在している。
1992年に封切りされたマルコムXは、その「ロドニー・キング事件」を題材として作られたことはあまりにも有名であるが、昨日封切りされた「フェイクシティー ある男のルール(邦題)」も「ロドニー・キング事件」が下敷きになっていることは疑いようがない。

Fakecity

物語は、ロス市警に勤務する刑事(キアヌ・リーブス)が、警察内の腐敗構造に立ち向かうストーリーとなっているが、物語のはじめから警察部内での人種差別的発言が出てきたり、黒人・ヒスパニック系・韓国人によるロサンゼルス裏社会が描かれたりして、フィクションと言いながらもかなり細かなところにまで現実的描写が行き届いている感じがする。
例によって、物語の詳細は省かせていただくが、まあまあのどんでん返しがあり多少の推理力や理解力も必要かと思うけど、大向こうをうならせるストーリー展開というわけでもなく、感動を受ける映画でもなかった。
キャストでは上司のワンダー(フォレスト・ウィテカー)は、どう見ても善人顔でなく、最初から「コイツあやしい」と思ってしまうのは、オレだけ?
とにかく、人が銃撃によって次々に死んでいく映画だなぁというのが、まずの感想。
それだけに、その映像はリアルで、オレ的には一番の注目点だったかな。

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